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大阪社体スポーツ専門学校 令和6年度前期連携講義レポート

大阪社体スポーツ専門学校 令和6年度前期連携講義レポート

動作分析 探究学習 ICT 専門学校

株式会社SPLYZAと大阪社体スポーツ専門学校は令和5年10月に包括連携協定を締結し、同校において映像振り返りツール『SPLYZA Teams』及び動作解析アプリ『SPLYZA Motion』を活用するだけでなく、教育プログラムの作成や授業カリキュラムの構築においても連携・協力を進めています。

今回は令和6年度前期に行った「動作分析」の講義についてご紹介いたします。4月〜7月の期間において、弊社スタッフが講師として90分x12コマを担当し、SPLYZA Teams/Motionを活用した分析の実践・アナリスト活動についての講演・課題研究を行いました。

課題研究


1.「立ち幅跳びにおける腕の振りが記録に及ぼす影響」


2.「野球の投球動作における経験者と未経験者の比較」


3.「サッカーのキック動作における条件設定ごとの飛距離と関節運動の比較」


4.「バスケットボールの試合におけるオフェンスの分析」




最終日 7月9日(火)に研究成果の発表を行いました。時間は質疑応答を含めて10~15分ほどでしたが、各グループが自身の興味・関心に基づき、限られた時間の中で精一杯準備してきた内容を発表することができました。質疑応答では学生同士の意見のやり取りも見られ、今後の活動につながる取り組みであったように思われます。

アナリスト活動についての講演


講演資料の抜粋①


講演資料の抜粋②




アナリストとしても活動する弊社スタッフ2名が実際の活動についての講演を行いました。学生の方々にとっては分析の定義や目的はもちろんのこと、具体的な流れや組織内での役割分担、隠れた苦労までを知ることができる機会となりました。終了後のアンケートでは新しい気づきや今後の活動についての楽しみが伺える内容が多く見受けられました。


▼講演アンケートの抜粋

  • 分析した内容をアウトプットすることの楽しさと難しさを痛感しました。
  • データ化されたものを聞くだけでなく、自らデータ化することで理解の深まるのではないかと感じました。
  • 身長や体重、チームの特徴等、細かい所まで調べていることに驚きました。それらの情報がメンバー予想や攻撃・守備の分析に繋がるため、様々な視点から調べることが必要であることがわかりました。

SPLYZA Teams / SPLYZA Motionを活用した分析の実践


SPLYZA Teamsを活用した分析の実践




各競技の構造・分析の基本について学んだ後に、ハンドボールの試合を教材として分析を行いました。自分たちでタグ付けをしたデータからオフェンスについての要素を分解し、発見した課題とその要因及び解決方法について考えることができました。


SPLYZA Motionを活用した分析の実践




サッカーのキック動作、バスケットボールのシュート動作、野球の投球動作等を撮影し、SPLYZA Motionを活用することによる課題の分析を行いました。スティックピクチャ及び数値化によって課題を具体的に示し、お互いのアドバイスによって運動改善を行うという取り組みです。学生の方々はテクノロジーを活用した運動指導に新鮮さを感じているようでした。

半期の講義を終えた学生の感想(抜粋)


▼研究活動について

  • 投球動作の並進運動について、踏み出し幅と並進運動速度の関係性(踏み出し幅が広いから並進運動速度が速いのか、並進運動速度が速いから踏み出し幅が広くなるのか等)を調べてみたいと思いました。
  • 動作を正確に見る力が身についたと思います。今後は高齢者の歩行動作や子どもの走動作等を調べたいと思いました。
  • 論文を読み込んだり、疑問を持って話し合ったりすることはとても勉強になりました。今後もスポーツで疑問に思ったことを自分なりに調べたいと思いました。

▼「動作分析」の講義について

  • 動作解析アプリを使った授業は初めてだったので、新鮮でおもしろかったです。このようなアプリを使いこなせるようになれば,運動指導の幅が広がると思いました。また、アナリストの仕事内容等も知ることができて良かったです。
  • 自分の目で確認するよりも、動画で解析をしながら分析する方が気づくことも多くて楽しかったです。どこがダメなのか、他にどんな手段があったのか等、興味を持ったことを今後も調べていければ良いなと思いました。