2026.02.06 written by SPLYZA Inc.
2026年1月17日(土)、株式会社SPLYZA主催による「スポーツ探究ピッチコンテスト」がオンラインにて開催されました。
本イベントは、普段「SPLYZA Motion」などのICTツールを活用してスポーツ動作の分析や課題解決に取り組んでいる高校生たちが、その探究のプロセスと成果を発表する場です。
当日は全国からエントリーした10グループが登壇。独自の視点に基づいた仮説検証や、データを用いた説得力のあるプレゼンテーションが次々と繰り広げられました。
本記事では、熱気に包まれたコンテストの様子を、登壇校の発表テーマや参加者の声を交えてレポートします。
■ 開催概要
| 日時 | 2026年1月17日(土)13:00〜16:30 |
| 形式 | オンライン開催(Zoomウェビナー) |
| 登壇数 | 10グループ(全国の高校より参加) |
| 審査員 | 3名 ・木本 健太郎 氏(大和大学 政治経済学部 特任准教授 / 探究学習コーディネーター) ・株式会社SPLYZA スポーツ探究ピッチコンテスト実行委員より2名 |
今回のコンテストには、地域や競技の枠を超えた多様な学校が参加しました。各校の発表テーマとタイトルスライドをご紹介します。
1. 熊本市立必由館高等学校
発表テーマ: 『身体のヒミツ』を解き明かせ! ~SPLYZA Motionを活用したスキルアップから世代を超えた『学びの交流』へ~

2. 広島県立祇園北高等学校
発表テーマ: えっ、そんな軽く振ってホームラン!?~ミート率という指標の提案~

3. 大阪府立岸和田高等学校
発表テーマ: マーカー走を使って理想の走りに近づこう

4. ドルトン東京学園高等部(1組目)
発表テーマ: バスケットボールのフリースロー成功率向上に寄与するバイオメカニクス的要因の検討

5. 群馬県立高崎高等学校
発表テーマ: 素振りサポートアイテム

6. 福島県立福島高等学校
発表テーマ: 動作解析ソフトを用いた野球における技術向上

7. ドルトン東京学園高等部(2組目)
発表テーマ: 高校サッカー選手におけるスプリント動作の特徴分析と速度向上に向けた技術的要因の検討

8. 京都府立嵯峨野高等学校
発表テーマ: 立ち幅跳びと走り高跳びの最適角度〜動作解析アプリを用いた分析〜

9. 大阪府立東高等学校
発表テーマ: 4×100mリレーのバトンパスにおける相対速度について

10. 岡山県立瀬戸高等学校
発表テーマ: 人類健康計画

厳正なる審査の結果、本コンテストの各賞は以下の通り決定いたしました。
🏆 最優秀賞
・大阪府立東高等学校
発表テーマ: 4×100mリレーのバトンパスにおける相対速度について
🥈 優秀賞(2校)
・大阪府立岸和田高等学校
発表テーマ: マーカー走を使って理想の走りに近づこう
・広島県立祇園北高等学校
発表テーマ:えっ、そんな軽く振ってホームラン!?~ミート率という指標の提案~
🏅 審査員特別賞
・京都府立嵯峨野高等学校
発表テーマ: 立ち幅跳びと走り高跳びの最適角度〜動作解析アプリを用いた分析〜
コンテスト終了後に実施したアンケートでは、登壇した生徒の皆さん、および視聴された先生方から、多くの熱い感想が寄せられました。「成長の実感」や「他校からの刺激」など、実際の声を抜粋してご紹介します。
■ データ分析・思考力の向上
「仮説通りの結果が得られなかったとき、『なぜ得られなかったのか』を深く考察することができました。数値を見てまとめるだけでなく、数値の関連性を見つける能力が成長したと感じます。」
「陸上競技をよく知らない人に、どのように説明したら伝わるのかを考え、工夫して図を作ることができました。」
■ 他校からの刺激と新たな発見
「スポーツの動作解析について探究しているチームが身の回りにいない中で、同じテーマを持つ高校生の発表を聞くことができて、とてもいい刺激になりました。」
「バスケットボールや野球、サッカー、剣道など、様々なスポーツの発表を聞いて、自分が当たり前だと思っていたことが違っていたり、新たな発見があったりして本当に楽しかったです。」
■ 今後の活動への意欲
「初めての学校外での発表でしたが、質疑応答で今まで思いつかなかった視点からのご意見も伺えて、とても参考になりました。新たな課題や改善点も見つかったので、もっとSPLYZA
Motionを活用して探究を進め、自分達の部活動に活かしていきたいです。」
■ 生徒の理解度を再確認する場として
「質疑応答でのやり取りを踏まえ、教員として『生徒が理解している』と思っていたことが、実は理解できていなかったことがわかりました。この発見も、生徒・教員双方にとって大きな学びにつながると感じています。」
■ 「スポーツ×探究」という場の希少性
「発表の機会を与えてくださり、それに向けて準備を行う中で色々試行錯誤していたことに価値があったと思います。やはり、スポーツと同じく『試合(発表の場)』があるからこそだと感じました。」
「スポーツの分野に絞った研究発表会は、高校ではたぶん初めての試みだと思います。被験者が人間、分析対象を運動とするのは研究対象として非常に難しいものですが、高校生なりにできる限りの研究を進めている点を評価してもらえるのはありがたいです。」
■ 審査員:木本 健太郎 氏 (大和大学 政治経済学部 特任准教授 / 探究学習コーディネーター)
野球、サッカー、陸上、バスケットボール、そして剣道に至るまで、多様な競技において皆さんが「自分ごと」として問いを立て、データを収集・分析し、考察するという一連のプロセスを実践されている姿に深く感銘を受けました。普段、探究学習の現場に関わっておりますが、「スポーツ×探究×データサイエンス」という分野に特化したコンテストは全国的にも非常に希少です。その中で、これほど質の高い研究成果に触れられたことは、私自身にとっても大きな驚きと感動でした。
審査は非常に悩みましたが、ここに集まった全員が素晴らしい成果を残しています。受賞された方はもちろん、惜しくも選ばれなかった皆さんも、今日のアドバイスや他校からの刺激を糧に、さらに研究を深めていってください。「スポーツの探究」という貴重な学びの場が、今後も続いていくことを強く期待しています。
■ スポーツ探究ピッチコンテスト実行委員:槙島 隆介(株式会社SPLYZA セールス)
この度、初の試みとして開催いたしました「スポーツ探究ピッチコンテスト」ですが、想定を大きく上回る熱気と高い質の発表が集まり、盛況のうちに幕を閉じることができました。
本企画の背景には、「探究学習に取り組む高校生に、校外へのアウトプットの場を提供したい」という強い想いがあります。
スポーツにおける課題発見から、ICTツールを用いたデータ収集、仮説検証、そして解決策の提示まで――。生徒たちが自ら回した「探究のサイクル」は、単なる競技力の向上だけでなく、論理的思考力やプレゼンテーション能力の向上にも大きく寄与していると確信いたしました。
ご参加いただいた学校の皆様、そしてご視聴いただいた皆様、誠にありがとうございました。
SPLYZAでは今後も、ICTを活用した教育支援と、生徒たちの学びを加速させる場の創出に取り組んでまいります。